年寄りが行方不明になったので見つけて欲しい旨のアナウンスを役所の広報が時々、同放無線でします。
今朝がた、△◇町の×〇歳の□▼さんが家を出たきり戻っていません。
実は私は行方不明になってしまう認知症の高齢者の気持ちが良く分かる気がします。
ひとりで途方に暮れる
私は行方不明になってしまう夢を何度もみるんです。
場面はいつも駅です。
間違った電車に乗ってしまいます。
私は混乱しどうしたらいいのか、途方に暮れます。
行先にたどり着けないし、元の場所にも戻れない!
誰も助けてくれず、ひとりで苦悩するのでした。
実は、今朝も行方不明になる夢をみました。
日暮れて道遠し
ドイツの詩人カールブッセの詩の様に、私は日々、求めるところに向かって、時間を使い労力をかけています。
辿り着きたいところがあるのです。
山のあなたの空遠く
幸い住むと人の言う
ああ我ひとと とめゆきて
涙さしぐみ帰りきぬ
山のあなたになお遠く
幸い住むと人の言う
日暮れて道遠し ・・・
道に迷いもがき苦しんでいます。
それで、何度も行方不明になる夢を見るのかもしれません。
行方不明とは人生そのもの
それもあり、私は行方不明になってしまう認知症の高齢者がどんな気持ちになっているのか、良くわかる気がするのです。
行方不明とは人生そのもの
・・・そんな気がしています。
それなので、役所の同報無線を聞くと、その人は人生を体験しているのだと私は思うのです。
行方不明になっている高齢者本人がその同報無線を聞いていることでしょう。

私だったら、大事になっているのを知り、困るでしょうね。
無事にという言葉
行方不明の認知症の高齢者が見つかると、役所はまた同報無線で、その旨をアナウンスします。
その時、無事にという言葉が使われていれば、特にケガもなかったという意味です。
ところが、無事という言葉がなかった時は ・・・
行方不明って危険が伴う様です。
上の動画によると、行方不明者の8%が人生を終わらせてしまうことがあるそうです。

地域で高齢者の行方不明をサポートするなんていう話が出て来ますが、あまり迷惑かけたくないですね。